2006年08月22日
タガメがコオイムシを捕食
仕事から帰ってカバンを置くなり真っ先に向かう先はタガメの飼育ケース。
お腹ペコペコのハズなのに、自分の腹具合よりも気になるのはタガメの赤ちゃん達の様子&成長具合。
幼虫用の小さな飼育ケースを覗きこむと、昨日脱皮した幼虫ではないもう一方の幼虫も脱皮していました!

↑通常、タガメを始めとしたカメムシ科の水生昆虫(カメムシ亜目-異翅亜目 Heteroptera)は5回の幼虫期を経て成虫になります。同じ水生の昆虫で馴染み深く、当ブログでも登場したトンボの幼虫ヤゴが8~14回も脱皮する(種類によって回数が異なる)事を考えればこれでも少ないようです。
それにしても、タガメの赤ちゃんもだんだん凛々しくなってきました。立派な成虫になる日が待ち遠しいです^^ /

↑脱皮した直後でも食欲は相変わらず旺盛!5令までの幼虫期間は以下の通りだそうです。
1令期間:2~3日
2令期間:3~4日
3令期間:4~6日
4令期間:6~10日
5令期間:13日以上
ウチにいる2匹のタガメの幼生がどの段階にいるのでしょうか・・・。卵から孵化させていればちゃんとカウントできているのですが、途中で捕獲してきたものなので、正確な段階がわかりません。
もし外見の特徴で何令期の幼生であるのか見分ける方法があれば、どなたか詳しい方教えて下さいm(_ _)m
さてさて、昨日に引き続き成虫のタガメ♀ですが、こちらは再び獰猛になっていました。
エサが足りていない為でしょう、恐らく。

↑成虫用の大型のエサを初めて切らしてしまってまだ1日ですが、既にタガメのイライラはピークに近づいていました。いつものように割り箸を飼育ケースに入れて死骸をつまもうとした瞬間に割り箸へ飛び掛ってきます
この極太の腕で割り箸に抱き付かれると、ちょっとやそっとでは離れてくれません。割り箸に抱き付いた際の腕の跡が残る程のパワーです。
仕方なくメダカを与えると、少しは静かになってくれました
これだけの体格で小さなメダカでは満足するわけもないですが・・・。

↑わずか5分程度でメダカ1匹分を全て消化し終わったようです。
「ポイっと!」すてるその様子に「わたしゃーまだ空腹感が満たされてないわよ~」とでも言わんばかりの素振り。
続いてメダカをもう1匹、更にもう1匹・・・・結局この夜、一晩で6匹のメダカをお召し上がりになられました
捕食している間はおとなしいもんです。写真にあるようにスジエビが顔の周りをウロウロしても気にする様子もありません。

↑6匹のメダカを捕食してもまだ空腹感が満たされていないご様子のメスのタガメ。
今日はたまたま水槽の掃除をする為に、メスのタガメ専用ケースからコオイムシ&タイコウチ(幼生)が入っている飼育ケースに一時的に入れていました。
完全にコオイムシをロックオンした様子のタガメ。コオイムシもいつもならぬ異様な殺気に包まれている雰囲気を察したようです。
タガメは通常メスが大型の場合が多く、日本にいるメスのタガメでは最大クラスでも60mm程度。最近では60mmオーバーのクラスはごく稀なんだとか。
この写真のメスのタガメは70mm近くに達するので、間違いなく国内モノでも最大クラス!写真で比較するとその異様な大きさがよく分かると思います。

↑結局次の瞬間には捕食されてしまいました・・・。ジタバタとコオイムシが空しく暴れていましたが、この盛り上がった筋骨隆々の肉体から繰り出される「ムシ離れ」したパワーの前ではやられるがまま・・・。
この状態のタガメに割り箸で色々とちょっかいを出してみましたが、微動だにしません。

↑朝方、私がベッドに入る頃には捕食されたメダカの死骸がそこら中に散らかっている始末。
大型水槽にはスジエビが30匹近くいるので、この死骸達もあっという間にスジエビが片付けてくれます。天然の掃除機といったところでしょうか。
お腹ペコペコのハズなのに、自分の腹具合よりも気になるのはタガメの赤ちゃん達の様子&成長具合。
幼虫用の小さな飼育ケースを覗きこむと、昨日脱皮した幼虫ではないもう一方の幼虫も脱皮していました!

↑通常、タガメを始めとしたカメムシ科の水生昆虫(カメムシ亜目-異翅亜目 Heteroptera)は5回の幼虫期を経て成虫になります。同じ水生の昆虫で馴染み深く、当ブログでも登場したトンボの幼虫ヤゴが8~14回も脱皮する(種類によって回数が異なる)事を考えればこれでも少ないようです。
それにしても、タガメの赤ちゃんもだんだん凛々しくなってきました。立派な成虫になる日が待ち遠しいです^^ /

↑脱皮した直後でも食欲は相変わらず旺盛!5令までの幼虫期間は以下の通りだそうです。
1令期間:2~3日
2令期間:3~4日
3令期間:4~6日
4令期間:6~10日
5令期間:13日以上
ウチにいる2匹のタガメの幼生がどの段階にいるのでしょうか・・・。卵から孵化させていればちゃんとカウントできているのですが、途中で捕獲してきたものなので、正確な段階がわかりません。
もし外見の特徴で何令期の幼生であるのか見分ける方法があれば、どなたか詳しい方教えて下さいm(_ _)m
さてさて、昨日に引き続き成虫のタガメ♀ですが、こちらは再び獰猛になっていました。
エサが足りていない為でしょう、恐らく。

↑成虫用の大型のエサを初めて切らしてしまってまだ1日ですが、既にタガメのイライラはピークに近づいていました。いつものように割り箸を飼育ケースに入れて死骸をつまもうとした瞬間に割り箸へ飛び掛ってきます

この極太の腕で割り箸に抱き付かれると、ちょっとやそっとでは離れてくれません。割り箸に抱き付いた際の腕の跡が残る程のパワーです。
仕方なくメダカを与えると、少しは静かになってくれました

これだけの体格で小さなメダカでは満足するわけもないですが・・・。

↑わずか5分程度でメダカ1匹分を全て消化し終わったようです。
「ポイっと!」すてるその様子に「わたしゃーまだ空腹感が満たされてないわよ~」とでも言わんばかりの素振り。
続いてメダカをもう1匹、更にもう1匹・・・・結局この夜、一晩で6匹のメダカをお召し上がりになられました

捕食している間はおとなしいもんです。写真にあるようにスジエビが顔の周りをウロウロしても気にする様子もありません。

↑6匹のメダカを捕食してもまだ空腹感が満たされていないご様子のメスのタガメ。
今日はたまたま水槽の掃除をする為に、メスのタガメ専用ケースからコオイムシ&タイコウチ(幼生)が入っている飼育ケースに一時的に入れていました。
完全にコオイムシをロックオンした様子のタガメ。コオイムシもいつもならぬ異様な殺気に包まれている雰囲気を察したようです。
タガメは通常メスが大型の場合が多く、日本にいるメスのタガメでは最大クラスでも60mm程度。最近では60mmオーバーのクラスはごく稀なんだとか。
この写真のメスのタガメは70mm近くに達するので、間違いなく国内モノでも最大クラス!写真で比較するとその異様な大きさがよく分かると思います。

↑結局次の瞬間には捕食されてしまいました・・・。ジタバタとコオイムシが空しく暴れていましたが、この盛り上がった筋骨隆々の肉体から繰り出される「ムシ離れ」したパワーの前ではやられるがまま・・・。
この状態のタガメに割り箸で色々とちょっかいを出してみましたが、微動だにしません。

↑朝方、私がベッドに入る頃には捕食されたメダカの死骸がそこら中に散らかっている始末。
大型水槽にはスジエビが30匹近くいるので、この死骸達もあっという間にスジエビが片付けてくれます。天然の掃除機といったところでしょうか。
Posted by あいる at
17:29
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2006年08月21日
タガメの幼虫が脱皮しました
ここ最近めっきり登場回数が減ったメスの成虫のタガメ。ちゃんと生きてますよ~o(^^)o
いつも私が見ていない時に捕食しているので、捕食シーンが撮影できていない為にブログでの出演回数が減っているだけです。

↑久しぶりに撮影できたメスの成虫タガメの捕食。捕食されたのは小型のフナ。ドジョウを捕りに行った時に網に掛かったやつです。メスタガメの飼育ケースに放り込んだエサの中で最も生存期間が長かったのですが、ついに捕食されました。
というのも、このフナ以外に今、メスタガメの飼育ケースにエサがいないのです・・・。ヤバイ!
ついにエサを切らしてしまいました・・・。
週末土曜に家から最寄のホームセンターに金魚を仕入れに行きましたが、あいにく在庫切れ。次回の入荷は8/22(火)との事です。
タガメの幼虫、タイコウチの幼虫用のエサも切らしてしまったので、仕方なくメダカを20匹購入する事に。@20円なので、400円掛かりました。
エサそのものもそうですが、天然モノのエサを捕まえに行く度に掛かっていたガソリン代や高速代など、今までにタガメ飼育の為に掛かった総費用を算出するとかなりの出費となっている事でしょう・・・。
水の手入れも手間が掛かりますし、タガメ飼育は余程の情熱と愛情が無いとやってられません。
周囲の奇異な視線もありますし・・・汗

↑2匹いるタガメの幼虫の内の1匹が脱皮しました♪(写真向かって左が抜け殻です)
こういう成長の過程を体験すると、上述の苦労や出費などを忘れて慶べます。
頑張って絶対にこの子達を立派な成虫にして長生きさせるぞぉ~!

↑脱皮したばかりのタガメの赤ちゃんは早速食欲が旺盛!
まだまだ小さな体ですが、大好物のメダカにしがみついて食べていました。

↑一度吸い付くと簡単には離れません。カメラ撮影しやすい角度に水草ごと移動させてもへっちゃらです。

↑タガメの赤ちゃんより一回り大きい体格のコオイムシもメダカを捕食しました。
「小さなタガメ」のように、コオイムシも非常に獰猛です。いっぱい食べろよ~

↑タイコウチも好物のメダカを捕食。動くものはとりあえず何でも食べる!頼もしい限りです。
タイコウチの動きは決して素早いとは言えませんが、その特徴的な大きな鎌状の前脚と、前脚にあるギザギザで巧みにターゲットを捕獲します。
死んだマネをさせるとかなりの役者ぶり!手でつまむと「オレは枯れ草だよ!」とも言わんばかりに硬直した状態で擬態します。

↑大好物のメダカの中でも最も好きなのは目玉。真っ先にそこへ口吻を持っていきます。みるみる内に目玉が無くなっていく様子が見て取れます。
いつも私が見ていない時に捕食しているので、捕食シーンが撮影できていない為にブログでの出演回数が減っているだけです。

↑久しぶりに撮影できたメスの成虫タガメの捕食。捕食されたのは小型のフナ。ドジョウを捕りに行った時に網に掛かったやつです。メスタガメの飼育ケースに放り込んだエサの中で最も生存期間が長かったのですが、ついに捕食されました。
というのも、このフナ以外に今、メスタガメの飼育ケースにエサがいないのです・・・。ヤバイ!
ついにエサを切らしてしまいました・・・。
週末土曜に家から最寄のホームセンターに金魚を仕入れに行きましたが、あいにく在庫切れ。次回の入荷は8/22(火)との事です。
タガメの幼虫、タイコウチの幼虫用のエサも切らしてしまったので、仕方なくメダカを20匹購入する事に。@20円なので、400円掛かりました。
エサそのものもそうですが、天然モノのエサを捕まえに行く度に掛かっていたガソリン代や高速代など、今までにタガメ飼育の為に掛かった総費用を算出するとかなりの出費となっている事でしょう・・・。
水の手入れも手間が掛かりますし、タガメ飼育は余程の情熱と愛情が無いとやってられません。
周囲の奇異な視線もありますし・・・汗

↑2匹いるタガメの幼虫の内の1匹が脱皮しました♪(写真向かって左が抜け殻です)
こういう成長の過程を体験すると、上述の苦労や出費などを忘れて慶べます。
頑張って絶対にこの子達を立派な成虫にして長生きさせるぞぉ~!

↑脱皮したばかりのタガメの赤ちゃんは早速食欲が旺盛!
まだまだ小さな体ですが、大好物のメダカにしがみついて食べていました。

↑一度吸い付くと簡単には離れません。カメラ撮影しやすい角度に水草ごと移動させてもへっちゃらです。

↑タガメの赤ちゃんより一回り大きい体格のコオイムシもメダカを捕食しました。
「小さなタガメ」のように、コオイムシも非常に獰猛です。いっぱい食べろよ~


↑タイコウチも好物のメダカを捕食。動くものはとりあえず何でも食べる!頼もしい限りです。
タイコウチの動きは決して素早いとは言えませんが、その特徴的な大きな鎌状の前脚と、前脚にあるギザギザで巧みにターゲットを捕獲します。
死んだマネをさせるとかなりの役者ぶり!手でつまむと「オレは枯れ草だよ!」とも言わんばかりに硬直した状態で擬態します。

↑大好物のメダカの中でも最も好きなのは目玉。真っ先にそこへ口吻を持っていきます。みるみる内に目玉が無くなっていく様子が見て取れます。
Posted by あいる at
16:29
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2006年08月19日
ヤゴがタガメを捕食!
週末になると通称「タガメの里」へ向かうのが習慣となってきました。
金曜、仕事が終わってその足でクルマに乗り込み走ること片道70Km。遠い・・・。もっと近くに無いの?!とブツブツ言いながら運転。
今回初めて1人で向かったので、寂しい深夜の山道はいつもより長く長く感じました。
バックミラーで振り返るとお化けでも出てきそうな山道の1人旅。
霊感が無いみたいで、いまだに恐怖体験した事が無いので大丈夫ですが、敏感な人だとこの道中に何度か遭遇しているのでは?!と思うほど、人気の無い山道です。
さてさて、ようやく着いた「タガメの里」。いつもの水銀灯の下をくまなく探しましたが、残念ながら収穫らしき収穫はありません・・・。唯一見つけたのがタガメのオスらしき死骸。
仕方なくいつもの水田への流れ込みへ移動する事に。

↑用水路から水田へ流れ込む絶好のスポット。撮影の為に照明を付けるとウンカやヨコバイなど、小さな虫が寄って来ます。

↑湾のようになった流れ込み付近。キレイな水が絶え間なく流れ込んでいるこの場所には多くの生物が確認できます。大きなサワガニもいました。
前回のこの場所での捕獲の際に、網ですくった中身を確認しながら時間を掛けていると、Tシャツの上から背中をムシに刺されてエライ事になりました。
Tシャツの上から刺されているにも関わらず「イタイ!」と思うほどにチクリとした痛さがあり、家に帰っても痛かったので鏡で見てみると大きく3箇所が腫れ上がった状態に・・・。
蚊にしては物凄い痛みと腫れ。ブヨ?アブ?何でしょうね・・・。それから1週間近く腫れが収まりませんでした。
そんなわけで、今回はその教訓を活かして捕獲作業は迅速に!
網の中身も特に確認することなく、すくってはケースへブチ込みして帰る事に。

↑家に帰ってみると、家の飼育ケースではコオイムシがガムシを捕食している真っ最中でした。
ガムシって鳴くんですね~。知りませんでした。しかも鳴きながら水中をスイスイと泳ぎます。結構大きな音で鳴きます。
別個で小さな飼育ケースに入れている「箱入り息子?娘?」のタガメの幼虫。2個あるウチの1つを開けてみると昨日エサ用に入れていたヤゴの姿だけで、タガメの幼虫の姿がありません!
カナダモを掻き分けてみると、底に沈んだタガメの変わりきった姿が・・・。

↑何者かに食いちぎられた状態。体が斜め半分無くなっています・・・
ケースの中に居るのはスジエビとヤゴ。犯人は明らかにヤゴ!!
私の判断ミスでした。
タガメの赤ちゃんが獰猛である事を過信しすぎて、大型のヤゴを小さな飼育ケースに放り込んだのがこのタガメの赤ちゃんの命運を決めてしまいました。
「水田の王」タガメといえど、幼虫期は捕食される側。
自分の体の3~4倍の体格もある相手を捕食する「こともある」を「捕食する」と受け止めてしまっていた私の認識不足でした。
複数の生物を1つの空間に同居させた瞬間に生態系は確立されます。
今回、狭い飼育ケースに肉食である大型のヤゴと同居させたのは致命的でした。
しかもこのヤゴは数日間、超大型のメスの成虫のタガメのエサ用として成虫用ケースに入れていたので、お腹も減っていた事でしょう。捕食される側から捕食できる側へ転じたわけですから。。。

↑並べてみるとその無謀ぶりがよく分かります・・・。
ゴメンね、タガメちゃん・・・

↑トンボの幼虫ヤゴ。このムシも肉食エリート。体が全てハンティングの為に出来上がっています。
捕食における最大の特徴はこの大きな下あご。普段は折り畳んで口の下に潜ませています。

↑獲物が射程範囲内に入ると折り畳まれた大きなこの下あごを目にも止まらぬ速さで突き出します。そして獲物を自らの体へ引き寄せます。引き寄せられた獲物はヤゴの口の前に来るようになります。後は噛むだけで食べる事ができますから、何とも効率的な口と下あごの役割分担!

↑下あごの様子。昔懐かしい「先割れスプーン」のような形状をしています。
強いものが弱いものを喰う。自然界のメカニズム。
分かっちゃ~いるけども、今この飼育の対象で主役なのはあくまでも「タガメ」。
ヤゴには申し訳ないですが、またこの主役を食べるような事が起こらないよう、エサとなってもらいました。ゴメンね、ヤゴくん。。。
予想していなかったタガメの死。
今回行ってきた「タガメの里」で水田ですくった網の中にほぼ同程度の大きさのタガメの赤ちゃんが入っていました!
これで1匹死んで1匹増えた形となり、結局は同数。タガメの赤ちゃん2匹体制は変わらずです。
同じ水田で捕獲されたこの新入りタガメ。死んだタガメとは、いわば兄弟ともいえるタガメなのでしょうか。敵討ちではないですが、早速こいつにこのヤゴを与えてみました。もちろんいつものように割り箸でつまんで・・・。

↑お腹が減っていたのか、早速飛び掛りました。チクリと口吻を刺すまではヤゴが暴れ回りましたが何とか喰らい付いていました。

↑この体格差では死んだタガメもなす術もなかったでしょうね・・・。
タガメの里で収穫した飼育ケースを確認するとその他の収穫結果はガムシが1匹とスジエビが10匹程度。いずれも大きな水槽に入れ替える事にしました。

↑大きな水槽の主になりつつあるタイコウチの幼虫。脱皮してからもよく食べます。
捕ってきたばかりのスジエビを放り込んだ瞬間、たまたまタイコウチの前を通りかかったのが運のつきでした。まだ小さなスジエビは刹那にタイコウチの餌食となりました。
あまりに小さかった為、タイコウチの腹を満たせず、この後にもタイコウチは1匹のスジエビを捕食していました。
金曜、仕事が終わってその足でクルマに乗り込み走ること片道70Km。遠い・・・。もっと近くに無いの?!とブツブツ言いながら運転。
今回初めて1人で向かったので、寂しい深夜の山道はいつもより長く長く感じました。
バックミラーで振り返るとお化けでも出てきそうな山道の1人旅。
霊感が無いみたいで、いまだに恐怖体験した事が無いので大丈夫ですが、敏感な人だとこの道中に何度か遭遇しているのでは?!と思うほど、人気の無い山道です。
さてさて、ようやく着いた「タガメの里」。いつもの水銀灯の下をくまなく探しましたが、残念ながら収穫らしき収穫はありません・・・。唯一見つけたのがタガメのオスらしき死骸。
仕方なくいつもの水田への流れ込みへ移動する事に。

↑用水路から水田へ流れ込む絶好のスポット。撮影の為に照明を付けるとウンカやヨコバイなど、小さな虫が寄って来ます。

↑湾のようになった流れ込み付近。キレイな水が絶え間なく流れ込んでいるこの場所には多くの生物が確認できます。大きなサワガニもいました。
前回のこの場所での捕獲の際に、網ですくった中身を確認しながら時間を掛けていると、Tシャツの上から背中をムシに刺されてエライ事になりました。
Tシャツの上から刺されているにも関わらず「イタイ!」と思うほどにチクリとした痛さがあり、家に帰っても痛かったので鏡で見てみると大きく3箇所が腫れ上がった状態に・・・。
蚊にしては物凄い痛みと腫れ。ブヨ?アブ?何でしょうね・・・。それから1週間近く腫れが収まりませんでした。
そんなわけで、今回はその教訓を活かして捕獲作業は迅速に!
網の中身も特に確認することなく、すくってはケースへブチ込みして帰る事に。

↑家に帰ってみると、家の飼育ケースではコオイムシがガムシを捕食している真っ最中でした。
ガムシって鳴くんですね~。知りませんでした。しかも鳴きながら水中をスイスイと泳ぎます。結構大きな音で鳴きます。
別個で小さな飼育ケースに入れている「箱入り息子?娘?」のタガメの幼虫。2個あるウチの1つを開けてみると昨日エサ用に入れていたヤゴの姿だけで、タガメの幼虫の姿がありません!
カナダモを掻き分けてみると、底に沈んだタガメの変わりきった姿が・・・。

↑何者かに食いちぎられた状態。体が斜め半分無くなっています・・・

ケースの中に居るのはスジエビとヤゴ。犯人は明らかにヤゴ!!
私の判断ミスでした。
タガメの赤ちゃんが獰猛である事を過信しすぎて、大型のヤゴを小さな飼育ケースに放り込んだのがこのタガメの赤ちゃんの命運を決めてしまいました。
「水田の王」タガメといえど、幼虫期は捕食される側。
自分の体の3~4倍の体格もある相手を捕食する「こともある」を「捕食する」と受け止めてしまっていた私の認識不足でした。
複数の生物を1つの空間に同居させた瞬間に生態系は確立されます。
今回、狭い飼育ケースに肉食である大型のヤゴと同居させたのは致命的でした。
しかもこのヤゴは数日間、超大型のメスの成虫のタガメのエサ用として成虫用ケースに入れていたので、お腹も減っていた事でしょう。捕食される側から捕食できる側へ転じたわけですから。。。

↑並べてみるとその無謀ぶりがよく分かります・・・。
ゴメンね、タガメちゃん・・・


↑トンボの幼虫ヤゴ。このムシも肉食エリート。体が全てハンティングの為に出来上がっています。
捕食における最大の特徴はこの大きな下あご。普段は折り畳んで口の下に潜ませています。

↑獲物が射程範囲内に入ると折り畳まれた大きなこの下あごを目にも止まらぬ速さで突き出します。そして獲物を自らの体へ引き寄せます。引き寄せられた獲物はヤゴの口の前に来るようになります。後は噛むだけで食べる事ができますから、何とも効率的な口と下あごの役割分担!

↑下あごの様子。昔懐かしい「先割れスプーン」のような形状をしています。
強いものが弱いものを喰う。自然界のメカニズム。
分かっちゃ~いるけども、今この飼育の対象で主役なのはあくまでも「タガメ」。
ヤゴには申し訳ないですが、またこの主役を食べるような事が起こらないよう、エサとなってもらいました。ゴメンね、ヤゴくん。。。
予想していなかったタガメの死。
今回行ってきた「タガメの里」で水田ですくった網の中にほぼ同程度の大きさのタガメの赤ちゃんが入っていました!
これで1匹死んで1匹増えた形となり、結局は同数。タガメの赤ちゃん2匹体制は変わらずです。
同じ水田で捕獲されたこの新入りタガメ。死んだタガメとは、いわば兄弟ともいえるタガメなのでしょうか。敵討ちではないですが、早速こいつにこのヤゴを与えてみました。もちろんいつものように割り箸でつまんで・・・。

↑お腹が減っていたのか、早速飛び掛りました。チクリと口吻を刺すまではヤゴが暴れ回りましたが何とか喰らい付いていました。

↑この体格差では死んだタガメもなす術もなかったでしょうね・・・。
タガメの里で収穫した飼育ケースを確認するとその他の収穫結果はガムシが1匹とスジエビが10匹程度。いずれも大きな水槽に入れ替える事にしました。

↑大きな水槽の主になりつつあるタイコウチの幼虫。脱皮してからもよく食べます。
捕ってきたばかりのスジエビを放り込んだ瞬間、たまたまタイコウチの前を通りかかったのが運のつきでした。まだ小さなスジエビは刹那にタイコウチの餌食となりました。
あまりに小さかった為、タイコウチの腹を満たせず、この後にもタイコウチは1匹のスジエビを捕食していました。
Posted by あいる at
21:18
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2006年08月18日
タイコウチの脱皮
エサ用に購入したメダカ10匹が遂に底を尽きました。
ウチで飼育しているタガメ、タイコウチ、コオイムシいずれもメダカが大好きのようです。
食欲が無さそうな時でも、メダカを目の前にぶら下げると飛びついてきます。ヤゴだと全く反応しないのに・・・。

↑タガメの赤ちゃんがメダカを捕食した瞬間。捕食の瞬間だけは目にも止まらぬ速さで動きます。

↑大好物は目玉のようです。いつもここだけは食べ残さないですから。

↑10分ほど経過した状態。目玉はキレイに無くなっています。

↑食べ残されたメダカの体はガムシが残飯処理。
雑食のガムシは水草だけでなく、こうした食べカスも掃除してくれます。
残飯処理といえばスジエビ!毎日、食欲旺盛な肉食の水生昆虫が食べた後、結構な数の死体が発生しますが、幼虫のエサ用程度の量であれば、スジエビがキレイに掃除してくれています。
我が家の1番大きな水槽で約10匹のスジエビがいますが、彼らだけでメダカなら1日5匹分くらいの死骸を処理する事ができています。

↑比較的大きなヤゴを捕食したタイコウチの幼生。
我が家にいるタガメの幼生、コオイムシより群を抜いて大食漢です。
毎日自分の体の倍くらいのエサを捕食しています。
今回久しぶりに手にとってみましたが、お腹はパンパン♪

↑翌朝、タイコウチは脱皮していました。
1.5倍くらいにボリュームアップしてより一層精悍な体付きに生まれ変わっていました。
どおりでよく食べるハズだ・・・。

↑この調子だと、コオイムシの成虫もうかうかしてられないでしょうね。
体格的には今回の脱皮でタイコウチの方が大きくなりましたから。
ウチで飼育しているタガメ、タイコウチ、コオイムシいずれもメダカが大好きのようです。
食欲が無さそうな時でも、メダカを目の前にぶら下げると飛びついてきます。ヤゴだと全く反応しないのに・・・。

↑タガメの赤ちゃんがメダカを捕食した瞬間。捕食の瞬間だけは目にも止まらぬ速さで動きます。

↑大好物は目玉のようです。いつもここだけは食べ残さないですから。

↑10分ほど経過した状態。目玉はキレイに無くなっています。

↑食べ残されたメダカの体はガムシが残飯処理。
雑食のガムシは水草だけでなく、こうした食べカスも掃除してくれます。
残飯処理といえばスジエビ!毎日、食欲旺盛な肉食の水生昆虫が食べた後、結構な数の死体が発生しますが、幼虫のエサ用程度の量であれば、スジエビがキレイに掃除してくれています。
我が家の1番大きな水槽で約10匹のスジエビがいますが、彼らだけでメダカなら1日5匹分くらいの死骸を処理する事ができています。

↑比較的大きなヤゴを捕食したタイコウチの幼生。
我が家にいるタガメの幼生、コオイムシより群を抜いて大食漢です。
毎日自分の体の倍くらいのエサを捕食しています。
今回久しぶりに手にとってみましたが、お腹はパンパン♪

↑翌朝、タイコウチは脱皮していました。
1.5倍くらいにボリュームアップしてより一層精悍な体付きに生まれ変わっていました。
どおりでよく食べるハズだ・・・。

↑この調子だと、コオイムシの成虫もうかうかしてられないでしょうね。
体格的には今回の脱皮でタイコウチの方が大きくなりましたから。
Posted by あいる at
16:38
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2006年08月17日
メダカが大人気
お盆休みは留守にしがちだったので、タガメの赤ちゃんたちの様子が気になります。
帰宅して真っ先に覘いてみると元気な様子が確認でき、ホッと一安心
もちろん大きなメスのタガメも元気×2!

↑留守中にタガメの赤ちゃんが捕食したメダカの残骸をスジエビがキレイに掃除してくれています。
小さな飼育ケースの中に色々な生物を放し飼いしている状態なので、ちょっとした生態系が確立され、いわばビオトープのような状態になっています。
タガメの事を記述しているブログやホームページを見ていると度々出てくる「ビオトープ」という単語。この「ビオトープ」とはドイツ語で、「Biotop」と表記し、英語では「biotope」となり発音は「バイオトープ」とするのだそうです。簡単に言えば「人工的に作られた生態系」を指す言葉で、その語源はラテン語とギリシア語からなる造語で、「bio(いのち)+topos(場所)」から来ているようです。

↑割り箸でつまんだ状態のメダカを顔の前に持っていくと勢いよく馬乗りになり捕食しました。元気良くエサを食べてくれると本当に可愛く思えます。

↑もう一方のタガメの赤ちゃん。私が割り箸でつまもうとスジエビを追いかけていると、たまたまスジエビがタガメの赤ちゃんの目の前を通って逃げようとした瞬間に飛び掛りました。捕ってきたスジエビの中では比較的大きな個体。その立派に伸びた触角(ヒゲ)が災いしました。タガメの赤ちゃんが捕食する為に飛び掛った瞬間、一瞬「空振りしたかな・・・」と思いましたが、長いヒゲを鎌状の前脚がうまく引っ掛かり、手繰り寄せるように確保していました。
タガメの口吻から出されるプロテアーゼというたんぱく質分解酵素との化学反応の結果、透明なエビの体色が赤く変色している様子がよく分かります。

↑タイコウチの赤ちゃんがメダカを捕食したシーン。メダカの特徴とも言える大きな目玉が酵素で溶かされてしまい吸い上げられた状態がよく分かります。
それにしても、タイコウチの顔は変な顔ですね。ロボットみたいな顔・・・。大きな目玉にとんがった口。タガメの方がサングラスを掛けた顔みたいで、可愛げがある顔だと思いませんか?w

↑吸い残しが無いかを確認するかのように、口吻を色々なところに抜き刺ししています。タイコウチの口吻がメダカの体内に刺さっている状態が、口元のところをよく見ると写っているのが分かると思います。写真向かって左方向に伸びた薄い影となっているのがそれです。
タイコウチの顔、何かに似てると思ったら「天空の城ラピュタ」に登場するロボット!そっくりだと思いませんか??

↑コオイムシも相変わらず食欲旺盛。

↑頭の骨を避けて口吻を突き刺しています。

↑ヤゴ(何トンボでしょう・・・?)も羨ましそうに食事風景を眺めていました。
サイズ的に大人気のメダカ。10匹いたメダカも残りわずか2匹・・・。
食べカスとなってもスジエビ達がきれいに平らげるので水が汚れなくてちょうどいいです。
タガメ、タイコウチのそれぞれの赤ちゃん達がもう少し大きくなってくるとメダカでは物足りなくなってくるでしょう。その時は和金(小赤)を用意してあげなければなりませんね。
小赤といえば今日、ペットショップに行った時に衝撃のシーンを見ました。
肉食の熱帯魚のエサとして重宝がられる小赤。ちょうどペットショップでは食事の時間でした。
魚の名前は忘れましたが、見るからに肉食の怖い顔した大きな魚が4匹いる水槽にエサ用の小赤を10匹ほど店員さんが投入すると・・・・。バクっ!と一飲みで金魚が食べられてしまいました
10匹もいたのに、ものの1分も持ちませんでした
更に次は獰猛な魚としてお馴染みのピラニア。ピラニアの捕食シーンなんて見れるとは思いませんでした。先程の肉食魚と同様に放り込まれた小赤。背後から大型のピラニアが迫り、バッと一噛み!何と・・・、金魚が真っ二つにスパッ!と切れ味鋭く切れてしまったではありませんか!ヒエェェ~~
あまりの一瞬の出来事に、一緒にその様子を見ていた彼女もペットショップの中だと言うのに悲鳴を上げてしまいました
いや~あんなダイナミックな捕食シーンを見ると、タガメなんてカワイイもんですよ。ホント。
ちょっとピラニアを飼いたいなぁ~・・・と本気で思ってしまいました。
ちなみに値段はブラックピラニア1匹52,600円な~り!高ぇぇ~
帰宅して真っ先に覘いてみると元気な様子が確認でき、ホッと一安心

もちろん大きなメスのタガメも元気×2!

↑留守中にタガメの赤ちゃんが捕食したメダカの残骸をスジエビがキレイに掃除してくれています。
小さな飼育ケースの中に色々な生物を放し飼いしている状態なので、ちょっとした生態系が確立され、いわばビオトープのような状態になっています。
タガメの事を記述しているブログやホームページを見ていると度々出てくる「ビオトープ」という単語。この「ビオトープ」とはドイツ語で、「Biotop」と表記し、英語では「biotope」となり発音は「バイオトープ」とするのだそうです。簡単に言えば「人工的に作られた生態系」を指す言葉で、その語源はラテン語とギリシア語からなる造語で、「bio(いのち)+topos(場所)」から来ているようです。

↑割り箸でつまんだ状態のメダカを顔の前に持っていくと勢いよく馬乗りになり捕食しました。元気良くエサを食べてくれると本当に可愛く思えます。

↑もう一方のタガメの赤ちゃん。私が割り箸でつまもうとスジエビを追いかけていると、たまたまスジエビがタガメの赤ちゃんの目の前を通って逃げようとした瞬間に飛び掛りました。捕ってきたスジエビの中では比較的大きな個体。その立派に伸びた触角(ヒゲ)が災いしました。タガメの赤ちゃんが捕食する為に飛び掛った瞬間、一瞬「空振りしたかな・・・」と思いましたが、長いヒゲを鎌状の前脚がうまく引っ掛かり、手繰り寄せるように確保していました。
タガメの口吻から出されるプロテアーゼというたんぱく質分解酵素との化学反応の結果、透明なエビの体色が赤く変色している様子がよく分かります。

↑タイコウチの赤ちゃんがメダカを捕食したシーン。メダカの特徴とも言える大きな目玉が酵素で溶かされてしまい吸い上げられた状態がよく分かります。
それにしても、タイコウチの顔は変な顔ですね。ロボットみたいな顔・・・。大きな目玉にとんがった口。タガメの方がサングラスを掛けた顔みたいで、可愛げがある顔だと思いませんか?w

↑吸い残しが無いかを確認するかのように、口吻を色々なところに抜き刺ししています。タイコウチの口吻がメダカの体内に刺さっている状態が、口元のところをよく見ると写っているのが分かると思います。写真向かって左方向に伸びた薄い影となっているのがそれです。
タイコウチの顔、何かに似てると思ったら「天空の城ラピュタ」に登場するロボット!そっくりだと思いませんか??

↑コオイムシも相変わらず食欲旺盛。

↑頭の骨を避けて口吻を突き刺しています。

↑ヤゴ(何トンボでしょう・・・?)も羨ましそうに食事風景を眺めていました。
サイズ的に大人気のメダカ。10匹いたメダカも残りわずか2匹・・・。
食べカスとなってもスジエビ達がきれいに平らげるので水が汚れなくてちょうどいいです。
タガメ、タイコウチのそれぞれの赤ちゃん達がもう少し大きくなってくるとメダカでは物足りなくなってくるでしょう。その時は和金(小赤)を用意してあげなければなりませんね。
小赤といえば今日、ペットショップに行った時に衝撃のシーンを見ました。
肉食の熱帯魚のエサとして重宝がられる小赤。ちょうどペットショップでは食事の時間でした。
魚の名前は忘れましたが、見るからに肉食の怖い顔した大きな魚が4匹いる水槽にエサ用の小赤を10匹ほど店員さんが投入すると・・・・。バクっ!と一飲みで金魚が食べられてしまいました

10匹もいたのに、ものの1分も持ちませんでした

更に次は獰猛な魚としてお馴染みのピラニア。ピラニアの捕食シーンなんて見れるとは思いませんでした。先程の肉食魚と同様に放り込まれた小赤。背後から大型のピラニアが迫り、バッと一噛み!何と・・・、金魚が真っ二つにスパッ!と切れ味鋭く切れてしまったではありませんか!ヒエェェ~~

あまりの一瞬の出来事に、一緒にその様子を見ていた彼女もペットショップの中だと言うのに悲鳴を上げてしまいました

いや~あんなダイナミックな捕食シーンを見ると、タガメなんてカワイイもんですよ。ホント。
ちょっとピラニアを飼いたいなぁ~・・・と本気で思ってしまいました。
ちなみに値段はブラックピラニア1匹52,600円な~り!高ぇぇ~

Posted by あいる at
03:45
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2006年08月15日
タガメの幼虫の捕食
捕獲したタガメの幼虫の中で比較的大きい2匹のタガメ。
1つの飼育ケースにコオイムシ、タイコウチ、ゲンゴロウと捕食者たちがひしめき合う状態は非常に危険。タガメの幼虫同士でも共食いするリスクを考えて、この2匹だけは別々の小さな専用の飼育ケースへ移すことにしました。
幸い「タガメの里」で田んぼに群生していたカナダモを大量に持ち帰っていたので、多少飼育ケースが増えても十分に対応できます♪
水草はタガメたちがハンティングする際の足場となるだけでなく、ヌマエビやヤゴ、ドジョウなどエサとして放り込んだ生き物達にとっても絶好の隠れ場。大人気スポットになります。

↑早速捕まえられたのは体長10mm程度のスジエビ。タガメの幼虫よりちょっと大きいくらいですが、その体格差を補うかのように、タガメの幼虫は捕獲した際に全身を使って獲物の体に乗り掛かります。まさに「馬乗り」。まだ小さな鎌状の前脚とその他4本の脚をうまくつかって、獲物が暴れても決して振り落とされません。

↑捕まったスジエビは卵を腹に抱えていました。1分程度でタガメの口吻から注入される消化酵素により動きが止まります。

↑5分経過したくらいから、スジエビの透明な体が赤味を帯びてきました。
ちょうど、エビを茹でたり、焼いたりした時のような色合いです。
エビなどの甲殻類では甲羅や殻の下に元来より赤い色素を持っており、その色素がたんぱく質結合することによって赤以外の色に見えています。
加熱や消化酵素による化学反応により、そのたんぱく質との結合を破壊することで本来の色合いが出てくる為に赤くなります。

↑熱帯魚屋さんで10匹200円で購入したメダカ。大きさ的に今のタガメの幼虫の体格にピッタリです。ちょっと残酷な気もしないでもないですが、これも自然の摂理。自然界では日常的に行われているシーンです。

↑タガメやコオイムシなど、水生の肉食カメムシはオシッコをしながら捕食する事がよくあります。お尻にある呼吸管を突き出すスタイルをしている時に油断して撮影しているとカメラに向かってオシッコを引っ掛けられる事がよくあります・・・。
このブログに掲載している写真は、被写体となる虫たちとレンズの距離は大よそ20mmまで接近していますので、よける事はできません・・・。
1つの飼育ケースにコオイムシ、タイコウチ、ゲンゴロウと捕食者たちがひしめき合う状態は非常に危険。タガメの幼虫同士でも共食いするリスクを考えて、この2匹だけは別々の小さな専用の飼育ケースへ移すことにしました。
幸い「タガメの里」で田んぼに群生していたカナダモを大量に持ち帰っていたので、多少飼育ケースが増えても十分に対応できます♪
水草はタガメたちがハンティングする際の足場となるだけでなく、ヌマエビやヤゴ、ドジョウなどエサとして放り込んだ生き物達にとっても絶好の隠れ場。大人気スポットになります。

↑早速捕まえられたのは体長10mm程度のスジエビ。タガメの幼虫よりちょっと大きいくらいですが、その体格差を補うかのように、タガメの幼虫は捕獲した際に全身を使って獲物の体に乗り掛かります。まさに「馬乗り」。まだ小さな鎌状の前脚とその他4本の脚をうまくつかって、獲物が暴れても決して振り落とされません。

↑捕まったスジエビは卵を腹に抱えていました。1分程度でタガメの口吻から注入される消化酵素により動きが止まります。

↑5分経過したくらいから、スジエビの透明な体が赤味を帯びてきました。
ちょうど、エビを茹でたり、焼いたりした時のような色合いです。
エビなどの甲殻類では甲羅や殻の下に元来より赤い色素を持っており、その色素がたんぱく質結合することによって赤以外の色に見えています。
加熱や消化酵素による化学反応により、そのたんぱく質との結合を破壊することで本来の色合いが出てくる為に赤くなります。

↑熱帯魚屋さんで10匹200円で購入したメダカ。大きさ的に今のタガメの幼虫の体格にピッタリです。ちょっと残酷な気もしないでもないですが、これも自然の摂理。自然界では日常的に行われているシーンです。

↑タガメやコオイムシなど、水生の肉食カメムシはオシッコをしながら捕食する事がよくあります。お尻にある呼吸管を突き出すスタイルをしている時に油断して撮影しているとカメラに向かってオシッコを引っ掛けられる事がよくあります・・・。
このブログに掲載している写真は、被写体となる虫たちとレンズの距離は大よそ20mmまで接近していますので、よける事はできません・・・。
Posted by あいる at
01:28
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2006年08月14日
水生昆虫の食欲は旺盛
日課となってきた深夜の観察。
主要な水生昆虫をかなりカバーしてきた我が家の水槽。バラエティーに富んできました。
水生昆虫の多くは肉食性。獰猛なハンターばかりです。獰猛で肉食性という点に飼育するにあたっての楽しみが沢山あります。ハンティングし、獲物を捕らえる捕食シーンは被写体として非常に美しい。そう感じるのは私だけなのでしょうか・・・。
今夜の水槽はまさにサバイバル。喰って喰われてと、どいつが生き残る事ができるのかわかりません。

↑まず犠牲になったのがマツモムシ。タイコウチの幼虫はミズカマキリの幼虫を2匹捕食したが空腹を満たせなかったようです。ちょうど胸と腹の甲羅の継ぎ目に口吻を突き刺して消化酵素を送り込んでいます。しばらくマツモムシのオール状の後ろ足がピクついていましたが20分ほどで息絶えていました。

↑大型のヤゴ。何トンボの幼虫なのか詳細は分からないですが、捕獲した数十匹のヤゴの中で最も大きい個体です。ヤゴはもちろんトンボの幼虫ですが、こいつも肉食性。折り畳まれた大きなアゴで獲物を捕食します。見た感じはエイリアンみたいですね・・・。お尻からは吸い込んだ水を一気に噴射して推進力を発生させるロケット照射も装備しています。これによりハイスピードで動き回ることができますが、連続した加速は吸い込んだ水の量により限界があります。

↑タガメの1齢幼虫。残念ながら死んでいました。指先に置くとその小ささがよく分かると思います。これを水槽の中でデジカメで撮影するとなるとかなり大変です・・・。

↑水槽の中でひときわ動き回るハイイロゲンゴロウ。シャッターチャンスをくれません・・・。獰猛なゲンゴロウの一種。大きさは小さいものなのですが、捕食する際には強力なアゴで獲物を噛み砕きます。その際に消化酵素を送り出し、口の周りの毛でろ過しながら食すといわれています。

↑シオヤトンボのヤゴでしょうか?ちょっと種類まで特定できません・・・。
比較的大きなこのヤゴを捕食したのはコオイムシ。

↑勝者の宴?タイコウチとコオイムシが接近した場所でそれぞれ捕食し、腹を満たしているところです。

↑何度か脱皮した様子のタガメの幼虫。最大の水生昆虫だけあって大きな体となる為に幼虫時期からも他の水生昆虫を圧倒する食欲。狙いは右横に写っている小さな魚。残念ながら捕食する事はできませんでした。

↑コオイムシは更に別のヤゴまでも捕食。さっき別のヤゴを捕食したばかりなのに・・・。
結構たくさんのヤゴを捕ってきましたが、こりゃーこの調子だと捕ってきたヤゴが全滅するのもあっという間でしょうね。大変だ・・・。
主要な水生昆虫をかなりカバーしてきた我が家の水槽。バラエティーに富んできました。
水生昆虫の多くは肉食性。獰猛なハンターばかりです。獰猛で肉食性という点に飼育するにあたっての楽しみが沢山あります。ハンティングし、獲物を捕らえる捕食シーンは被写体として非常に美しい。そう感じるのは私だけなのでしょうか・・・。
今夜の水槽はまさにサバイバル。喰って喰われてと、どいつが生き残る事ができるのかわかりません。

↑まず犠牲になったのがマツモムシ。タイコウチの幼虫はミズカマキリの幼虫を2匹捕食したが空腹を満たせなかったようです。ちょうど胸と腹の甲羅の継ぎ目に口吻を突き刺して消化酵素を送り込んでいます。しばらくマツモムシのオール状の後ろ足がピクついていましたが20分ほどで息絶えていました。

↑大型のヤゴ。何トンボの幼虫なのか詳細は分からないですが、捕獲した数十匹のヤゴの中で最も大きい個体です。ヤゴはもちろんトンボの幼虫ですが、こいつも肉食性。折り畳まれた大きなアゴで獲物を捕食します。見た感じはエイリアンみたいですね・・・。お尻からは吸い込んだ水を一気に噴射して推進力を発生させるロケット照射も装備しています。これによりハイスピードで動き回ることができますが、連続した加速は吸い込んだ水の量により限界があります。

↑タガメの1齢幼虫。残念ながら死んでいました。指先に置くとその小ささがよく分かると思います。これを水槽の中でデジカメで撮影するとなるとかなり大変です・・・。

↑水槽の中でひときわ動き回るハイイロゲンゴロウ。シャッターチャンスをくれません・・・。獰猛なゲンゴロウの一種。大きさは小さいものなのですが、捕食する際には強力なアゴで獲物を噛み砕きます。その際に消化酵素を送り出し、口の周りの毛でろ過しながら食すといわれています。

↑シオヤトンボのヤゴでしょうか?ちょっと種類まで特定できません・・・。
比較的大きなこのヤゴを捕食したのはコオイムシ。

↑勝者の宴?タイコウチとコオイムシが接近した場所でそれぞれ捕食し、腹を満たしているところです。

↑何度か脱皮した様子のタガメの幼虫。最大の水生昆虫だけあって大きな体となる為に幼虫時期からも他の水生昆虫を圧倒する食欲。狙いは右横に写っている小さな魚。残念ながら捕食する事はできませんでした。

↑コオイムシは更に別のヤゴまでも捕食。さっき別のヤゴを捕食したばかりなのに・・・。
結構たくさんのヤゴを捕ってきましたが、こりゃーこの調子だと捕ってきたヤゴが全滅するのもあっという間でしょうね。大変だ・・・。
Posted by あいる at
10:33
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2006年08月14日
再びタガメの里へ~1齢幼虫ゲット!~
お盆休みですね~。
週末金曜日の深夜に死んだオスタガメの代わりとなるオムコさんを探しに再度タガメを捕獲した地へ行く事にしました。
前回3頭も成虫を捕獲できた水銀灯の下をくまなく探したのですが残念ながら全く見つけることができませんでした。唯一見つけたのは干乾びたタガメの死体のみ・・・
この場所の付近では必ずタガメが生活できるような水場があるはず!と思い、付近を探してみると、いかにもいそうな場所がありました。
水田へ水を引き込む為の用水路の水が田んぼへ流れ込む場所。ちょうど流れも緩やかで直径1m近くが水溜りになっています。
水がとにかくキレイ
なので、夜中でライトをあてると水中にいる生物が沢山いるのが確認できました。
流れ込みの付近を中心に網を入れ、泥ごとすくい上げると沢山の生き物が捕れました。
・エビ(正式な名前は何て名前なんでしょう・・・物凄い小さいエビでした。透明でキレイです)
・マツモムシ
・タイコウチ(幼虫)
・タガメ(1齢幼虫)
少しすくっただけでこれだけの生き物を捕まえる事ができました。
カナダモの群生があり、非常に豊富な生態系の存在する水田。早速捕まえたこれらを持ち帰る事に
※今回から新たに購入したCanon IXY Digital 800ISというデジカメで撮影します。このブログの為に購入したといっても過言じゃないです・・・

↑タイコウチの幼虫。サソリを連想させるその攻撃的な姿が大好きです。
昔は田舎のお婆ちゃんの家に行くと、近所の用水路によくいたのですが、最近では滅多に見ることができません。私が小学生の当時、デパートで1匹600円で売られていたのを鮮明に覚えています。

↑マツモムシも田んぼにいました。こいつは変わってて、仰向けで水面を滑るように泳ぎます。何で仰向けなんだろう・・・

↑ちなみにひっくり返ってうつ伏せになった状態で水面を泳ぐマツモムシはこんな感じです。普段は背中を見せない格好で泳いでいるので背中の模様を見たのは初めてでした。結構カラフルな模様をしています。ぶっちゃけちょっとキモイ・・・。
マツモムシはオールの形状をした長い後ろ足を巧みに使ってハイスピードで水面を泳ぎ、水面に落下した昆虫を捕獲し、その体液を吸い取る肉食の昆虫です。
水生のカメムシの一種ですが、不用意に手で捕まえると刺される事があるので注意しなければなりません。私も今回網からケースへ移すときにチクリ
とやられました。。。

↑600万画素のデジカメでマクロモードでも写すのが困難なくらいに小さなタガメの1齢幼虫。体長は5mm程度でしょうか。こんなカワイイ赤ちゃんも成虫ともなると水田の王様として君臨する70mmもの大きなタガメになるんですから・・・。

↑お腹を空かせたタイコウチの幼虫がマツモムシを捕獲したシーン。
タイコウチの幼虫の力がまだ弱く、マツモムシは強力な後ろ足のキックで簡単に振り切っていました。

↑タイコウチの幼虫がようやく捕獲したのは小さなエビ。タイコウチを捕獲した場所にはこの小さなエビが何十匹といたので、恐らく普段から一番の主食となっている食べなれたエサなのでしょう。
またまた一段と賑やかになった我が家の水槽。
タガメの1齢幼虫を捕獲できたので、孵化する事のなさそうな卵塊を諦めてこいつを育てていきたいですね。
こんなに小さなベビータガメだと食べれる大きさのエサを相当数捕獲しておかないといけません。
そんなわけで近日中に赤ちゃんタガメ用のエサ捕りに行く事にします。
↓そして翌々日↓
待ちきれず再度タガメの里へ。
今回は初めて日中の訪問となりました。夜中の視界が悪い中で見えてた風景とかなり異なり、思ったほどの田舎ではありませんでした。
意外にも近くには多くの集落があり、お盆休みもあって道路はかなりの交通量。
早速いつもの捕獲場所近くの水田、溜池と渡り歩きました。

↑水田に水を引き込む為の溜池。近所には住宅地もありました。
決してお世辞にもキレイな水とは見えません。こんなところにどんな生き物がいるんだろう・・・。
半信半疑で水草が群生している付近や落ち葉が沈殿している箇所を中心に網を入れてみると、いるわいるわ、色んな生き物が!!

↑一昨日に続いてマツモムシもゲット!群れで大量にいました。この池では珍しくも何ともありません。w

↑これまた小学生の時以来のミズカマキリ!名前の通りカマキリとそっくりの姿です。
タイコウチよりも更にスリムな形ですが、カマキリ同様に肉食です。
最終的には3匹のミズカマキリをゲット。いずれも幼虫。成虫ともなれば、大きいもので全長50mm近くになりますが、今回捕獲したのは20mmに満たない大きさです。

↑泥の中をすくうと、大きなヤゴとドジョウが。ヤンマ系のトンボのヤゴでしょうか・・・。ちょっと種類までは分からないです。ご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい!

↑泥に隠れているヤゴ。どこにいるか分かりますか??
写真の中央にいますよ~。動かないと中々見つける事ができません。

↑溜池のある場所は水田に囲まれています。タガメの存在が確認できているので、付近では農薬を使っていない水田といえるのでしょうか。
たかが虫捕り。とはいえこの真夏の強い日差しの中では思った以上に体力を消耗します。
着ていたシャツがビショビショになるほど汗をかきました。
写真撮影しながらの捕獲は厳しかったので、続きは家に帰って水槽へ移した時に撮影することにしました。

↑今回一番嬉しかったのがこのタガメの幼虫。何齢幼虫なのでしょうか?
大きさは先日捕獲したコオイムシとほぼ同じ。
網に入ったときは一瞬「コオイムシ?」と思いましたが、羽が生えていない事と何よりも目が違います。赤い色した目は威圧感があり王者の末裔を感じました。(←ちと大袈裟ですね・・・笑)

↑タイコウチの幼虫がミズカマキリの幼虫を捕獲したシーン。厳しい自然の掟は肉食の生き物同士でも関係なし!強いものが弱いものを喰う。単純明快な自然のメカニズムがここにもあるんですね。

↑溜池にマツモムシと同じくらいに群生していたのがガムシ。パッと見た感じではゲンゴロウと似てますが、こっちは雑食。
私が小学生の頃は近所の田んぼにもガムシとハイイロゲンゴロウは普通にいました。
今ではこのガムシも珍しくなっているそうです。

↑タガメの1齢幼虫。今回タガメの1齢幼虫は全部で3匹ゲット。網の目と同じくらいの大きさなので、よく目を凝らさないと見落としてしまいそうでした。自分でもよく見つけたな~と感心したほどに小さいです。

↑比較的大きいタガメの幼虫(何齢幼虫?)が早速ヤゴを捕食したシーン。赤い目が不敵な笑みをうかべてるようにみえます・・・。さすがにタガメの幼虫だけあって獰猛で、この直前には自分と同じくらいの大きさのエビを捕食したばかりでした。

↑人間の赤ん坊の小指くらいの大きさはあろうかと思う大型のヤゴを捕食しているメスの成虫のタガメ。70mmの巨体を維持させるには沢山の獲物を捕獲しなければなりません。これくらいのエサだとおやつ程度でしょうか・・・。

↑タガメの針金状になったクチ=「口吻」が透き通ったヤゴの体内で動き回っている様子を撮影しました。その様子をムービーでも撮影したので後ほどYouTubeへアップしてみようと思います。
そのムービーでは、獲物の体内をまるで舐め回すかのように口吻を動かしている様子が分かります。まさに文字通り「外部消化」です。獲物の体内を自分の胃袋のように活用しています。

↑中程度の大きさのヤゴを捕食。コオイムシもおこぼれにあずかることができました。

↑ハイイロゲンゴロウもゲットしました。ちょこまかとせわしなく動き回るカワイイやつです。
ガムシと違ってこいつは生粋の肉食。
種類が一気に増えたので飼育する楽しみもそれにつれてアップしました。
毎日の観察が楽しみです♪
週末金曜日の深夜に死んだオスタガメの代わりとなるオムコさんを探しに再度タガメを捕獲した地へ行く事にしました。
前回3頭も成虫を捕獲できた水銀灯の下をくまなく探したのですが残念ながら全く見つけることができませんでした。唯一見つけたのは干乾びたタガメの死体のみ・・・

この場所の付近では必ずタガメが生活できるような水場があるはず!と思い、付近を探してみると、いかにもいそうな場所がありました。
水田へ水を引き込む為の用水路の水が田んぼへ流れ込む場所。ちょうど流れも緩やかで直径1m近くが水溜りになっています。
水がとにかくキレイ

流れ込みの付近を中心に網を入れ、泥ごとすくい上げると沢山の生き物が捕れました。
・エビ(正式な名前は何て名前なんでしょう・・・物凄い小さいエビでした。透明でキレイです)
・マツモムシ
・タイコウチ(幼虫)
・タガメ(1齢幼虫)
少しすくっただけでこれだけの生き物を捕まえる事ができました。
カナダモの群生があり、非常に豊富な生態系の存在する水田。早速捕まえたこれらを持ち帰る事に

※今回から新たに購入したCanon IXY Digital 800ISというデジカメで撮影します。このブログの為に購入したといっても過言じゃないです・・・


↑タイコウチの幼虫。サソリを連想させるその攻撃的な姿が大好きです。
昔は田舎のお婆ちゃんの家に行くと、近所の用水路によくいたのですが、最近では滅多に見ることができません。私が小学生の当時、デパートで1匹600円で売られていたのを鮮明に覚えています。

↑マツモムシも田んぼにいました。こいつは変わってて、仰向けで水面を滑るように泳ぎます。何で仰向けなんだろう・・・


↑ちなみにひっくり返ってうつ伏せになった状態で水面を泳ぐマツモムシはこんな感じです。普段は背中を見せない格好で泳いでいるので背中の模様を見たのは初めてでした。結構カラフルな模様をしています。ぶっちゃけちょっとキモイ・・・。
マツモムシはオールの形状をした長い後ろ足を巧みに使ってハイスピードで水面を泳ぎ、水面に落下した昆虫を捕獲し、その体液を吸い取る肉食の昆虫です。
水生のカメムシの一種ですが、不用意に手で捕まえると刺される事があるので注意しなければなりません。私も今回網からケースへ移すときにチクリ


↑600万画素のデジカメでマクロモードでも写すのが困難なくらいに小さなタガメの1齢幼虫。体長は5mm程度でしょうか。こんなカワイイ赤ちゃんも成虫ともなると水田の王様として君臨する70mmもの大きなタガメになるんですから・・・。

↑お腹を空かせたタイコウチの幼虫がマツモムシを捕獲したシーン。
タイコウチの幼虫の力がまだ弱く、マツモムシは強力な後ろ足のキックで簡単に振り切っていました。

↑タイコウチの幼虫がようやく捕獲したのは小さなエビ。タイコウチを捕獲した場所にはこの小さなエビが何十匹といたので、恐らく普段から一番の主食となっている食べなれたエサなのでしょう。
またまた一段と賑やかになった我が家の水槽。
タガメの1齢幼虫を捕獲できたので、孵化する事のなさそうな卵塊を諦めてこいつを育てていきたいですね。
こんなに小さなベビータガメだと食べれる大きさのエサを相当数捕獲しておかないといけません。
そんなわけで近日中に赤ちゃんタガメ用のエサ捕りに行く事にします。
↓そして翌々日↓
待ちきれず再度タガメの里へ。
今回は初めて日中の訪問となりました。夜中の視界が悪い中で見えてた風景とかなり異なり、思ったほどの田舎ではありませんでした。
意外にも近くには多くの集落があり、お盆休みもあって道路はかなりの交通量。
早速いつもの捕獲場所近くの水田、溜池と渡り歩きました。

↑水田に水を引き込む為の溜池。近所には住宅地もありました。
決してお世辞にもキレイな水とは見えません。こんなところにどんな生き物がいるんだろう・・・。
半信半疑で水草が群生している付近や落ち葉が沈殿している箇所を中心に網を入れてみると、いるわいるわ、色んな生き物が!!

↑一昨日に続いてマツモムシもゲット!群れで大量にいました。この池では珍しくも何ともありません。w

↑これまた小学生の時以来のミズカマキリ!名前の通りカマキリとそっくりの姿です。
タイコウチよりも更にスリムな形ですが、カマキリ同様に肉食です。
最終的には3匹のミズカマキリをゲット。いずれも幼虫。成虫ともなれば、大きいもので全長50mm近くになりますが、今回捕獲したのは20mmに満たない大きさです。

↑泥の中をすくうと、大きなヤゴとドジョウが。ヤンマ系のトンボのヤゴでしょうか・・・。ちょっと種類までは分からないです。ご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい!

↑泥に隠れているヤゴ。どこにいるか分かりますか??
写真の中央にいますよ~。動かないと中々見つける事ができません。

↑溜池のある場所は水田に囲まれています。タガメの存在が確認できているので、付近では農薬を使っていない水田といえるのでしょうか。
たかが虫捕り。とはいえこの真夏の強い日差しの中では思った以上に体力を消耗します。
着ていたシャツがビショビショになるほど汗をかきました。
写真撮影しながらの捕獲は厳しかったので、続きは家に帰って水槽へ移した時に撮影することにしました。

↑今回一番嬉しかったのがこのタガメの幼虫。何齢幼虫なのでしょうか?
大きさは先日捕獲したコオイムシとほぼ同じ。
網に入ったときは一瞬「コオイムシ?」と思いましたが、羽が生えていない事と何よりも目が違います。赤い色した目は威圧感があり王者の末裔を感じました。(←ちと大袈裟ですね・・・笑)

↑タイコウチの幼虫がミズカマキリの幼虫を捕獲したシーン。厳しい自然の掟は肉食の生き物同士でも関係なし!強いものが弱いものを喰う。単純明快な自然のメカニズムがここにもあるんですね。

↑溜池にマツモムシと同じくらいに群生していたのがガムシ。パッと見た感じではゲンゴロウと似てますが、こっちは雑食。
私が小学生の頃は近所の田んぼにもガムシとハイイロゲンゴロウは普通にいました。
今ではこのガムシも珍しくなっているそうです。

↑タガメの1齢幼虫。今回タガメの1齢幼虫は全部で3匹ゲット。網の目と同じくらいの大きさなので、よく目を凝らさないと見落としてしまいそうでした。自分でもよく見つけたな~と感心したほどに小さいです。

↑比較的大きいタガメの幼虫(何齢幼虫?)が早速ヤゴを捕食したシーン。赤い目が不敵な笑みをうかべてるようにみえます・・・。さすがにタガメの幼虫だけあって獰猛で、この直前には自分と同じくらいの大きさのエビを捕食したばかりでした。

↑人間の赤ん坊の小指くらいの大きさはあろうかと思う大型のヤゴを捕食しているメスの成虫のタガメ。70mmの巨体を維持させるには沢山の獲物を捕獲しなければなりません。これくらいのエサだとおやつ程度でしょうか・・・。

↑タガメの針金状になったクチ=「口吻」が透き通ったヤゴの体内で動き回っている様子を撮影しました。その様子をムービーでも撮影したので後ほどYouTubeへアップしてみようと思います。
そのムービーでは、獲物の体内をまるで舐め回すかのように口吻を動かしている様子が分かります。まさに文字通り「外部消化」です。獲物の体内を自分の胃袋のように活用しています。

↑中程度の大きさのヤゴを捕食。コオイムシもおこぼれにあずかることができました。

↑ハイイロゲンゴロウもゲットしました。ちょこまかとせわしなく動き回るカワイイやつです。
ガムシと違ってこいつは生粋の肉食。
種類が一気に増えたので飼育する楽しみもそれにつれてアップしました。
毎日の観察が楽しみです♪
Posted by あいる at
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2006年08月09日
コオイムシの捕食
この前ドジョウを捕獲した際に捕まえたコオイムシ。
タガメと同じカメムシ科の水生昆虫ですが、小さくてカワイイもんです。
ウチのメスタガメの全長が70mm近くになるのに対して、このコオイムシは20mmにも満たない大きさです。エサとして放り込んでいるドジョウの中で最も小さいものでもコオイムシの全長の2倍近くの大きさがありますから、どうやって捕食するんだろう・・・。
あれから数日経過していますが、全く獲物を獲れずにおりました。
見かねて、衰弱死しそうなドジョウが1匹いたので、そいつを割り箸でつまみ、目の前にかざすと馬乗りになって引っ付いてきました。
小さいですがやはりタガメの親戚なだけあって肉食。鋭い口吻をドジョウの皮膚に突き刺している様子を観察できました。
※600万画素のSONY Cyber Shotから携帯電話のデジカメに変えての撮影なので、ピント調整がうまくできず、せっかくの捕食シーンがキレイに撮影できませんでした

↑余程お腹が減っていたのか、夢中で吸い付いています。
捕食している様子を1時間ほど観察していた時、お尻からピュッ!とオシッコを飛ばしました。
この前同様の事をタガメがやりましたが、オシッコの量が全く違い、カワイイもんです。

↑一夜明けて飼育ケースを覗きこんで見るとまだ吸っていました!
写真では分かりませんが、小さな体には不釣合いな程、お腹はパンパン!
タガメと同じカメムシ科の水生昆虫ですが、小さくてカワイイもんです。
ウチのメスタガメの全長が70mm近くになるのに対して、このコオイムシは20mmにも満たない大きさです。エサとして放り込んでいるドジョウの中で最も小さいものでもコオイムシの全長の2倍近くの大きさがありますから、どうやって捕食するんだろう・・・。
あれから数日経過していますが、全く獲物を獲れずにおりました。
見かねて、衰弱死しそうなドジョウが1匹いたので、そいつを割り箸でつまみ、目の前にかざすと馬乗りになって引っ付いてきました。
小さいですがやはりタガメの親戚なだけあって肉食。鋭い口吻をドジョウの皮膚に突き刺している様子を観察できました。
※600万画素のSONY Cyber Shotから携帯電話のデジカメに変えての撮影なので、ピント調整がうまくできず、せっかくの捕食シーンがキレイに撮影できませんでした


↑余程お腹が減っていたのか、夢中で吸い付いています。
捕食している様子を1時間ほど観察していた時、お尻からピュッ!とオシッコを飛ばしました。
この前同様の事をタガメがやりましたが、オシッコの量が全く違い、カワイイもんです。

↑一夜明けて飼育ケースを覗きこんで見るとまだ吸っていました!
写真では分かりませんが、小さな体には不釣合いな程、お腹はパンパン!
Posted by あいる at
16:23
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2006年08月07日
アブラハヤを捕食
オスのタガメがお亡くなり
になり、飼育ケースは寂しくなりました。
とは言え、メスのタガメの旺盛な食欲を満たし続けるエサを捕獲すべく、地元の里山、渓流へと足を運び繰り出してきました。
今回は前回農協勤務のFくんから教えてもらったドジョウのとっておきのスポットでドジョウを5匹ほどと、その近くの渓流で釣ったアブラハヤを持ち帰りました。
Fくんに教えてもらったスポットはどちらもエサ捕りだけでなく、夏の遊びとして楽しめる場所で、あまり他人に教えたくないほどです。(と言っても、その周辺の人たちでは有名な場所のようですが・・・
)
持ち帰る輸送の際に釣ったアブラハヤはウロコが幾分か負傷していたみたいで瀕死の状態。生きエサとして水槽で元気な姿は望めそうにも無いので、割り箸でつまみ、メスのタガメの前でピコピコ動かすと来ました!久しぶりにガッシーンッ!と。
前回の「タガメの共食い」からカメラがソニー サイバーショットからサンヨー製の携帯電話のデジカメに変わったので画質が一気にダウン・・・。見難くなってしまいました。

↑タガメの捕食シーンを撮影したのはほんと久しぶり!
元気に喰いついてくれたのでウレシイ!
アブラハヤは渓流釣りでよく釣れます。
ウグイやオイカワ狙いで釣りに行った時も必ずアブラハヤが邪魔をしてくれます。
塩焼きにするほどの大きさが無いので、ハラワタを取って天ぷらにするとウマイ!
アブラハヤ、ウグイ、オイカワ
今回はドジョウを捕りに行った時にコオイムシも捕獲できました。
遠目で一瞬ゲンゴロウの一種かな!?と思ったのですが、網を入れてみたところ出てきたのがコオイムシ!小学生の時に一度飼育した事があるっきりで、それ以来のご対面となりました。うーん、懐かしいぃぃ!

↑角度的に見えていませんが、フック状になった前脚は他の水生昆虫と同様に、獲物を捕獲する為のものですが、タガメを見た後だとあまりにも小さ過ぎます・・・。やはりタガメは最強の水棲昆虫だわ。
コオイムシのこんな前脚ではエサとして放り込んだものの内、捕食対象となりそうなのは和金と小さなドジョウくらいです。もしくは死んだ魚とか・・・。

↑今回は比較的大きなドジョウもゲット!右側に写っているドジョウがいつも捕獲しているサイズ。
大きいドジョウで全長が10cmくらいです。ウチのメスタガメにはベストサイズですね。

↑早朝にオスのタガメを捕食し、つい先程アブラハヤを捕食した直後のメスのタガメのお腹に注目。妊婦さん?!と見間違うばかりのお腹の大きさ。手で持ってもズシリ・・・と重たいです
ちなみに今日釣りに行った場所はつい先日大きな川魚(ウグイ?)が捕れました。しかもほぼ手掴みで・・・

とは言え、メスのタガメの旺盛な食欲を満たし続けるエサを捕獲すべく、地元の里山、渓流へと足を運び繰り出してきました。
今回は前回農協勤務のFくんから教えてもらったドジョウのとっておきのスポットでドジョウを5匹ほどと、その近くの渓流で釣ったアブラハヤを持ち帰りました。
Fくんに教えてもらったスポットはどちらもエサ捕りだけでなく、夏の遊びとして楽しめる場所で、あまり他人に教えたくないほどです。(と言っても、その周辺の人たちでは有名な場所のようですが・・・

持ち帰る輸送の際に釣ったアブラハヤはウロコが幾分か負傷していたみたいで瀕死の状態。生きエサとして水槽で元気な姿は望めそうにも無いので、割り箸でつまみ、メスのタガメの前でピコピコ動かすと来ました!久しぶりにガッシーンッ!と。
前回の「タガメの共食い」からカメラがソニー サイバーショットからサンヨー製の携帯電話のデジカメに変わったので画質が一気にダウン・・・。見難くなってしまいました。

↑タガメの捕食シーンを撮影したのはほんと久しぶり!
元気に喰いついてくれたのでウレシイ!
アブラハヤは渓流釣りでよく釣れます。
ウグイやオイカワ狙いで釣りに行った時も必ずアブラハヤが邪魔をしてくれます。
塩焼きにするほどの大きさが無いので、ハラワタを取って天ぷらにするとウマイ!
アブラハヤ、ウグイ、オイカワ
今回はドジョウを捕りに行った時にコオイムシも捕獲できました。
遠目で一瞬ゲンゴロウの一種かな!?と思ったのですが、網を入れてみたところ出てきたのがコオイムシ!小学生の時に一度飼育した事があるっきりで、それ以来のご対面となりました。うーん、懐かしいぃぃ!

↑角度的に見えていませんが、フック状になった前脚は他の水生昆虫と同様に、獲物を捕獲する為のものですが、タガメを見た後だとあまりにも小さ過ぎます・・・。やはりタガメは最強の水棲昆虫だわ。
コオイムシのこんな前脚ではエサとして放り込んだものの内、捕食対象となりそうなのは和金と小さなドジョウくらいです。もしくは死んだ魚とか・・・。

↑今回は比較的大きなドジョウもゲット!右側に写っているドジョウがいつも捕獲しているサイズ。
大きいドジョウで全長が10cmくらいです。ウチのメスタガメにはベストサイズですね。

↑早朝にオスのタガメを捕食し、つい先程アブラハヤを捕食した直後のメスのタガメのお腹に注目。妊婦さん?!と見間違うばかりのお腹の大きさ。手で持ってもズシリ・・・と重たいです

ちなみに今日釣りに行った場所はつい先日大きな川魚(ウグイ?)が捕れました。しかもほぼ手掴みで・・・


Posted by あいる at
21:11
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